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日本発の和食に合うビール 馨和(KAGUA)

馨和(KAGUA)正式に販売開始となった。そして今日注文していた12本セットが届いた。
馨和到着
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白と赤が目に飛び込みこの季節さながらの桜を彷彿させる色合いと和のデザイン。
まずはBlancから開栓することに。
馨和 Blanc
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どのグラスにするか迷ったけれど、馨和はベルギーで生産されているので因んでベルギービールのブリガンドのグラスにしてみた。思ったよりも発泡が良く泡が盛り上がってしまった。少々失敗。
さて、香りはいかにもゆずという感じはなく、ビールを飲まない奥さんに確認してもらうとゆずよりもビールの香りしかしないという回答だった。それくらい表に出ていない。僕自身はゆず“など”の香りが自然に感じられるという感想をもった。ゆず、もしくは山椒のビールだ、という印象はほぼない。
味は試飲会で試作品を飲んだときとかなり違い、柑橘の感じはほとんどなく、少し酸味が感じられるこれまた非常にベルジャンなテイスト。如何にも和な印象は全くなく、珍しいハーブを用いたベルジャンです、と説明される方が正確なように思われる。
馨和 Blancとお料理
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馨和は「和食に合うビール」というコンセプトなので奥さんの手料理(運良く和風だった)と合わせて味わってみる。すると酸味がほどよく旨味に変わるような不思議な感じ。旨い。お相手が肉なので少々Blancではあっさりし過ぎているもののこのビールは成功品である、とすぐに感じた。
馨和 Rouge
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次にRougeを開栓。試作品を頂いたときにはこのように書いた。

赤は味わいが複雑で広いジャンルの食事に合わせることができるように感じた。コンセプトが料理と合わせるとあるがゆえにどうしてもワインと比較してしまうところだけど、赤ワインに比べると若干ボディが足りない印象もあった。ただし、これは今回試作品ということもあり本来目的にしているアルコール度数になっていないとのことだったので、製品版での仕上がりにかなり期待したいところ。

http://d.hatena.ne.jp/cloned/20111114

これは製品版では完全に克服していた。Blancと同じく少々の酸味の味わいがあり非常にバランスが良く、軽くなく重くなくボディがしっかりしている。それでいて和の香りもきれいに出ている。個人的にはBlancが当たりだとしたらRougeは大当たり。これは美味しい。
Rougeのすぐあとにシメイ・レッドを飲んで感じたことだけど、馨和は発泡が非常にきめ細やかであるということと、Rougeにはカラメルのようなまったりとしたテイストがないこと。ベルギービールは大変良くできていると思うけど、馨和はそこに仲間入りできる面白い味わいだと思う。
馨和 Blanc
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馨和は「日本人が作ったビール」ではなく「和食に合うビール」がコンセプトなので本ビールは国産にこだわらないベルギー産。その辺も割り切っていて良い製品にしたい思い入れが感じられる。今後も個人向けの販売を本数限定で構わないので続けて欲しいと願うばかり。

強弱表現がない音楽たち

クラシックの楽譜にはほとんど例外なく強弱について指示があって、フォルテ(強く)やピアノ(弱く)といった基本的な指示に始まり、クレッシェンド(だんだん強く)やディミヌエンド(だんだん弱く)なども至る所に書いてある。
音の強弱表現というのは非常に基本的に思われるけど、最近の録音された音楽(つまりCDとか)では強弱表現がほとんど見受けられない。曲の始まりから終わりまでずっと一定の音量だし、囁き声だろうと叫び声だろうと同じ音量だ。映画音楽などではオーケストラの演奏にも関わらず音の強弱があまり感じられないものが増えた。
一番の原因は最近のミックスの仕方だと思う。最近といっても10年以上前からの話。昔の音源は音が小さくて最近の音源は音が大きいと感じたことがある人は多いと思う。あれは最近の音源の音量がフラットになったので全体的に最近の方が音量が大きくなっているだけで、昔の音源が音量の設定を間違えている訳ではない。最近の音源の音量がフラット、というのはこれはたまたまそうなっているのではなくリミッターやコンプレッサーという機器を使ってミックスを行うためこのようになっている。
コンプレッサーというのは簡単に言うと大きな音が鳴った瞬間(例えばドラムの音が鳴った瞬間)に音を小さくする機器で、音をどのように小さくするかは色々と調整できる。波の形が山の形だとすると音量が大きい天辺の音量を押さえるので台形になるイメージ。山の尖った部分がなくなるのでその分全体の音量をあげられる。そういう訳で最近の音源は音量が大きい。
コンプレッサーを使うと聴こえにくい小さな音を大きな音にすることができるので色々な音が聴きやすくなる。また全体を通して大きな音を維持できるので迫力を出すこともできる。そしてその特徴故に電車などの周りがうるさい環境でも聴き取りやすい。
ただ、コンプレッサーによって音量を機械的にコントロールしてしまうと強弱表現はなくなってしまう。確かにイヤフォンで聴く分には聴きやすいのだけどなんだか寂しい気もする。音の強弱表現を大切にしたミックスもあって良いのではないかと思う。とにかく演奏家の表現よりもミックス側の主張が強すぎる印象がある。
ポップス、ロックなどテンポ(音楽の速度)が一定であることが当たり前のジャンルも多いけど、クラシックで速度を変える表現は非常に一般的。色々と単純化されてきているということか。

新婚旅行の写真

去年、中国に新婚旅行に行ったときの写真を一年近く遅れてだけどいくつかアップ。
中国では有名なお店でもその土地のデザインに合わせてたりして面白い。
成都STARBUCKS
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黄龍には飛行機で上ったので急に高度が変わってしまい軽い高山病っぽい感じになったけど太陽の光が眩しくすばらしい景観だった。
黄龍
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九寨溝では鏡のように景色が映る水面がとってもきれい。
九寨溝
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入浴剤でも入っているのかと思わせる所もたくさんあった。
九寨溝
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パンダは朝早くに行かないと活動的じゃないそうで僕らが行った時間だと居眠りパンダ。
成都パンダ基地
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最後は蘇州で船に乗ったり。
蘇州
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蘇州の夜は提灯がたくさんあってきれいだった。
蘇州
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中国はとても広く場所によって全然違うので、北京とか上海とかのイメージしかない方は景色のきれいなところを訪れてみると中国のイメージが変わるかもしれません。

「詳解 Objective-C 2.0 第3版」を読んだ

Objective-Cは言語でサポートしている機能が多くあり、他のプログラミング言語と置き換えて考えるだけでは簡単に理解できそうになかったのでちゃんと本を読むことにした。

詳解 Objective-C 2.0 第3版

詳解 Objective-C 2.0 第3版

この本を選んだのは次の3つの点から。

  • Xcode(Interface Builder)を使っていない
    • iOSOS XGUIアプリケーションを作る上でXcodeが欠かせないとしても、言語仕様そのものを理解したいときにはIDEに触れない方が混乱せずに済む
  • ARCを含むiOS 5に焦点を当てて多くの加筆修正が加えられている
    • iOSはメジャーバージョンが違うとかなり差があるのでできるだけ最新の情報で理解したかったのと特にARCについてまとまっている文章を読みたかった
  • Amazonのレビューのおかげで読みたい内容だと思うことができた
    • でも星が★★★☆☆…

読んだ感想としては、一つ一つ丁寧に内部動作(コンパイラがどう解釈するか)を意識した説明になっているので、原理を理解するのに丁度良かった。また、説明する上でInterface Builderを使っていないものの、GUIアプリケーションを想定した説明が多いので、実際のアプリケーション作成とかけ離れることもなかった。
希望を言うならもう少しARCについて充実させて欲しかった。ARCを使わない場合(参照カウンタを手動で管理する場合)と比較して丁寧に説明してあるのだけど、如何せんARCを使うと暗黙の挙動が多いので、かなり入念に知っていないと誤ったコーディングをしてしまいそうで仕方がない。
何かしらのオブジェクト指向言語の経験がある人でObjective-Cが初めての人にはとてもおすすめな本でした。

「食品の裏側」を読んだ

T_4423 食品の裏側―みんな大好きな食品添加物 (単行本) http://bit.ly/aof9Sk 5年、10年前のベストセラーをネタにするとブクマ集まるよね。まぁネタっていうより完コピに近い内容だけどさ。。。

http://b.hatena.ne.jp/T_4423/20100407#bookmark-20585626

このブッマークコメントでこの本を知って早速購入した(良書の紹介ありがとうございます)。専門的な知識は必要なく、平易な文章で書かれているので3時間くらいで一気に読むことができた。

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

普段口にしているものの多くに食品添加物が使われているのはなんとなく知っていても、食品がスーパーなどに並ぶまでにどのような工程を経ているのかは知らないことが多い。上記の元ネタのハムの水増しは単なる一例で、日本にある食品のほとんどが食品添加物に依存していることがよくわかる本。
前半は著者が添加物商社に勤めていたときに様々な食品に添加物を入れることで低コストかつ美味しいものを作っては売り込んだ経験が書かれていて、中盤では本題の食品添加物の用途や危険性、また原材料ラベルの見分け方などについて書かれている。最後は日本の食卓(主に子供への)影響について著者の考えが書かれている。
著書の全体の主張を把握するには前半と後半が重要だけど、勉強になるのは主に中盤。特に原材料ラベルの表記に関する取り決めによって実際に使われているのに書かれていない添加物が多かったり、商品から想像されるであろう原料を全く使っていない偽とも言える商品が多いことなどが非常に具体的に書かれていて面白かった。
中盤に書かれていた知識的なところは是非小学校あたりの家庭科でやるべきだと思った。もしかしたら理科でもいいかもしれない。著書にあるようなレモンジュースとか豚骨スープを白い粉だけで作って、想像される原料は一切使っていないという現実をもっと伝えた方が良いと思った。特に子供がいる親にとっておすすめの本だと思う。

「科学的とはどういう意味か」を読んだ

同じく森博嗣著の「小説家という職業 」を読んでからすぐにこの本を読み始めたのだけどジョブズ本が割り込んだりして読み終わるまでに時間がかかってしまった。

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

科学的とはどういう意味か (幻冬舎新書)

これもまたMORI LOG ACADEMYの続きのような雰囲気で著者の考えをざっと勢いを止めずに書き上げた感じ。全体の趣旨としては科学を知らないことは損だとか文系はやたらと理系に(コンプレックスによる)敵対心を抱くが理系は文系のことをそう思っている訳ではないだとかそういったところだと感じられたが、結構個々の話が面白い。どれもこれも当たり前のことが多いけれど、改めて言われないと気づかないことも多い。数字による量の把握は東京ドーム何個分という表現よりも格段に理解しやすいし正確であるとか。
その他には学校教育の過程で理系教科を嫌いになってしまうことについても多く書かれている。僕も学校教育の過程で数学が嫌いになって文系を選んだ一人で、ものすごく本書の記載に適合する。嫌いになった理由も書かれていることと合致する。僕自身の話だと数学による証明とかは好きだったのに計算の練習や公式を暗記して当てはめる作業が本当に嫌いだったので数学という教科そのものを嫌いになってしまった。それでも理科はずっと好きだったので今でも科学とか物理は興味を持てて幸いだけど、数学は今でもあまり好きではないままなので、いつかなんとかしたいところ。
いつも通りすごく文章が読みやすいので科学的に物事を考えようというテーマを短時間で整理するにはおすすめ。

電球には口金のサイズを書くべき

電球
電球 posted by (C)cloned
電球が球切れすると(球切れのことを正しくは折損と言うみたい)同じ大きさの電球を買わなければならなくなる。取り外してみると写真のようにV(ボルト)とW(ワット)は書かれているけれども、どのようなサイズの電球であるのか書かれていない。
違うサイズと買い間違えるのが嫌で、いつもこの球切れした電球をお店に持っていっては同じサイズか確認していたのだけど、それではあまりにも不便。そこで規格について少し調べてみた。
J60238(H14) ねじ込み形ソケット(PDF)
電球の口金(電球の取り付け口の部分)のサイズはE11 E12 E14 E17 E26 E39という6種類があり、それぞれ数字がミリメートルを表していることがわかる。またサイズによって温度などの規定もあるようだ。
さて、電球のパッケージにはちゃんとこのE17といった口金の規格がそれぞれ書いてある。

電球自身にもこの口金のサイズを記載してくれていれば、同じサイズの電球を間違わずに購入することができる訳だ。なのにこの口金のサイズを記載してくれている電球をみない。照明器具も含めどこにも記載がない場合は口金の直径が何ミリメートルか調べれば判るのだけど、それも非常に不便だ。
本来的には照明器具側に書かれてあるべきだとは思う。ただ、1年に何回も交換する頻度の消耗品なのだから同じサイズを買い替えやすいように口金のサイズは是非表記してもらいたい。
最近のカップ麺はかやくやスープをお湯の先に入れるのか後に入れるのかほとんどの場合その袋自身に記載されている。こういう人に煩わしい体験をさせない工夫は凝らしてもらいたい。