「大局観」を読んだ
- 作者: 羽生善治
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/02/10
- メディア: 新書
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羽生 善治と言われて思い浮かぶのはものすごく若くして棋士になってこと、七冠独占、それに結婚会見で記者に寝癖がなくなったことを言われたり将棋と恋愛を比較してどうかと問われたりして照れ笑いしていたこと。印象3つ挙げろと言われて結婚会見が出る人は少ないかもしれないが、それくらい頭脳派というか将棋のために生まれて来た人みたいに思っていたから、人間的な一面がとても意外だった。
さて、この本もその人間的な一面が非常に強いと思う。運やゲンといったものを取り扱っているところからもよく伺える。
文中に書かれていることではないけれども、例えば、運などないと言い切ることはできても「運」という言葉の影響から逃れることは非常に難しい。コインの裏表を当てるギャンブルをやって20回連続で当たったらどう思うか。科学的に分析しなさい、と講義で言われたらなんとも思わないにしても、自分がお金をかけてやっているギャンブルの最中であっても「運が良い」と思わずにいられるのか。
この本ではこういった人間の周りに存在する様々なこと(非科学的なことも含めて)との付き合い方を、将棋の世界で勝負してきた羽生氏の視点から書かれている。当然将棋の話が多いので将棋を知っている人の方が楽しめると思うけれど、それ自体は本質ではなくて、羽生という人間はこのように対応している、というのが本書の主眼なのだと思う。
「小説家という職業 」を読んだ
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/06/17
- メディア: 新書
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あ、森博嗣のエッセイだ、と思って購入した。MORI LOG ACADEMYにも良く登場した話題が多いので、小説家にまつわる話のまとめという感じ。
小説家が小説をビジネスとして考える点についてはそれこそ他の業種で考えれば自然だろうと思う反面、自分がもし小説を書いたら他人の意見が気になって仕方がないだろうから、この本の主張を参考にするなら小説を仕事にするのは難しいだろうななどと想像した。
(森博嗣の文章なのでいつも通り)文章が判りやすいのでスムーズに読めた。先週の日曜日にお昼頃読み出したら夕方前には読み終わっていたくらい。
副業やろうとするなら、どれくらい儲けられるかを考えて儲けるためにやるのがよろしいと自分も思う。
「数学的思考の技術」を読んだ
久しぶりに本を読んだ。技術書や過去に読んだことのある漫画の読み返しを除くと、このブログの「を読んだ」記事によると今年の1月以来何も読んでいなかった。最近は本当にインプットが少ないと自覚していたのでこの本を手にとることができて良かったと思う。
この本を購入したきっかけは新宿の紀伊国屋書店でdankogai氏がおすすめしていると書いてあったため。そういえばdanさんのブログで興味をもって買った本も今までは結構あったなと思って購入してみた。書店で購入してしまうとdanさんにアフィリエイトが入らないので家に帰ってからクリックして買うかとも考えたけど、今読んでみようと思っている気持ちを先送りにしたくなかったのでその場で購入した。
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: ベストセラーズ
- 発売日: 2011/02/08
- メディア: 新書
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本の後半になるにつれて数学というよりも経済学の趣旨が強くなっていったので、経済学の勉強をしたことがない自分にとっては新鮮な部分も多かったけれども、読んでいて楽しかったのは前半に書かれていた現実社会への論理的解明の方だった。
この本で一番印象的だったのは「伝統的な経済学の限界」で説明されている伝統的な経済学での「人」の設定についてだ。
「わずかな隙でも儲ける道があればそれは必ず実行される」という原理・原則、すなわち「抜け目ない裁定戦略的な方法論」
こういう定義の人しか存在しない社会が現実と乖離していることは明白だけれども、確かに何か物事を想定しようとしたときに陥りやすい問題だとも思う。
読んだあとに、結局danさんはどういう書評をしたのかと気になってみてみた。色々と目の付けどころは違うものだなと面白く拝読した。
コンソールゲームの取扱説明書
どんなゲームなのか、どうやったら遊べるのか、といったことについてゲームを始める人に一番プレゼンテーションを頑張ろうとしているのはコンソールゲームの取扱説明書ではないかと思って、手元のファイナルファンタジー13、バイオハザード5、グラディウス5の目次を書き出してみた。
- ファイナルファンタジー13
- 物語
- 操作方法
- スタートメニュー
- メインメニュー
- コンフィグ
- フィールド
- バトル
- ゲームのヒント&豆知識
- バイオハザード5
- プロローグ
- 登場人物の紹介
- セーブデータの引き継ぎ
- 追加コンテンツ
- 操作方法
- ゲームの始め方
- ゲームルール/セーブ
- 協力プレイについて
- プレイヤーアクション
- 協力アクション
- アイテムスロット/ポーズメニュー/マップ
- アイテムセッティング
- 攻略のヒント
- ボイスアクション
- ヒストリー
- グラディウス5
- ストーリー
- 操作方法
- 基本ルール
- ゲーム画面の見方
- ゲームの始め方
- コンフィグについて
- セーブ/ロードのしかた
- パワーアップ
- パワータイプ
- 各パワーアップの説明
- オプションコントロールについて
「テレビは見てはいけない」を読んだ
- 作者: 苫米地英人
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2009/09/16
- メディア: 新書
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App Storeで売っていたのでiPhoneで読んだ。苫米地英人の書籍を過去に読んだことがある人なら、そのほとんどが同じ主張の繰り返しに感じられるのではないかと思う。
話の主題としてはテレビの影響で無意識のうちに洗脳されているというもの。「テレビ」という話題で説明してあるほうがわかりやすいという人はいると思うけれど、個人的には洗脳原論を読んだときの方がいろいろと発見があった。
iPhoneで本をきちんと読んだのは初めてだけど思いのほかちゃんと読めたので、今後はできるだけスマートフォンで本を読みたいと思った。