Caparisonの「プロフェッショナル仕様」は本物
Apple Horn-HGS Charcoal Blackを買ったとか言っておきながら全然レビューをしないのは、素晴らしいギターを提供してくれたCaparisonに失礼かと思うので、遅れながら書いてみる。
形状が素晴らしい
リンゴに角が生えているのがダサいというのは異論のないところだと思うけれど、各部分のシェイプがとても綺麗に造られている。ヘッドの部分など顕著だけど、縁取りが丁寧になされていて、MacBook(別にAppleをかけている訳ではない)みたいなやさしい触り心地が堪らない。
ハードウェアが素晴らしい
Apple Horn-HGS Charcoal Blackの凄いところは、配線まで全てプロと同じで出荷を行っているところ。Apple Hornだけがという訳ではなく、2006年からの販売で標準装備とのこと。詳しくはCaparisonのページで。
これに感動して買ったというところもあるけれど、正直圧巻。プロってズルイと言わずにはいられなかった。ガリ系のノイズは勿論、通常に拾ってしまいそうなヒスノイズも全然感じない。ボリュームをギリギリまで絞っても、極小の音がちゃんと鳴る。
どんな工夫があるのだろうと思って、配線(上写真)を見てみたけれど、至って普通。トーンがなく、ピックアップセレクトも2通りしかないので、シンプルになるのは判るけれど、対ノイズ用に太いカバーがあったりとか、そういうことは全然なさそう。良い素材を綺麗に繋いだだけなんだろうか。素人目には判らない工夫が隠れているのだろうか。
驚いたのがノイズともう一つあって、それはハイの拾い方。ピックアップ自体の影響も大きいとは思うけれど、癖のない高音がきっちりと出る(高音がうるさく鳴るのではなく自然な音量で広範囲に再現されている感じ)。今まではパワーコードに1オクターブ上があってもなかってもそんなに気にしていなかったのだけど、Apple Hornを触ってあまりの違いを感じてからは、出来るだけ1オクターブ上も足して弾いてる。そう、ハイがきっちりと出ると、和音の歪み方が全然違うのだ。
27フレットが素晴らしい
27フレットが飾りということは全然ない。ちゃんと音も綺麗に鳴るし。嬉しいのは、24フレットのチョーキングとかが難なく出来ること。あと、2弦とか3弦でも24フレットが普通に押さえられるのも嬉しい。
値段が素晴らしい
エレキギター自体が決して安価ではないのだけど、20万を切ってこの性能を手に入れられるというのは相当安いと思う。イングヴェイとかスティーブ・ヴァイとかのギターが本人と全く同じ状態で20万で手に入ったら、買う人は結構いるのではと思う。というかモデルで既に20万超えてるし。
元々Ibanezユーザーだったのだけど、Ibanezはカスタムメイドは一切やっていなかった(ちゃんと問い合わせた)ので、この際メーカーを換えようと思っていた。プロの教則ビデオとか見て練習するのに、道具で敗けてたらやる気がしないので。そこに、Caparisonがプロと全く同じ仕様で出荷しますときたものだから、すぐに買おうと思った。元々、SoilWorkとかMattiasが使ってたりで知ってはいたので、抵抗はなかった。
Web系の開発とかだとハードは難しくても、ソフト(LinuxとかApacheとか)は殆どプロと同等の環境が手に入る。ギターの各メーカー様も、出し惜しみせずに、どんどん良いものを出荷して業界自体を盛り上げてもらえればと切に願う。
[追記]
弦換えた。